2010年12月5日(日)「しんぶん赤旗」
臨時国会終わる
“骨太論戦”他党も注目
民主・古参議員 「共産党が一番光った」
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相次ぐ外交問題、深刻化する雇用と暮らし―菅内閣初の本格論戦の場となった臨時国会は、国の進路とあり方にかかわる重大問題が問われました。ところが、民主・自民は醜い非難合戦で「醜態に目覆う」「政治の劣化」と一般紙に評されました。そのなかで、政党の大道に立って、論戦と行動で打開の道を示したのは―。
民主・自民は非難合戦
「自民党の質問者の態度は、大きな声で叱咤(しった)するだけ…子どものけんかみたいだ」。11月30日の一般紙にこんな投書が掲載されました。
今国会では自民、民主両党の口汚い“非難合戦”が異常に目立ちました。自民党が首相を「まぬけ」「粗大ゴミ」などとなじれば、閣僚は自民党の質問に「もっとも拙劣な質問」(仙谷由人官房長官)などと応酬。自民党が「官僚の用意した原稿を読むな」といえば、首相も「それならまず原稿を読まないで質問を」と返すなど「子どものけんか」といわれるのも当然です。
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口汚い悪罵と中傷を投げつけあうのは、民主党の「自民党化」が進むもとでまともな対抗軸がないからです。
自民党やみんなの党は本来重いものである閣僚に対する問責決議を駆け引きに使い、可決後は審議を拒否。最後は民主党と懲罰動議の泥仕合を演じるなど、不毛な「対立」は会期末まで続きました。
これに対して日本共産党は、外交から内政まで、国民がノーを突きつけた古い自民党政治からの根本的転換を求めて論戦を挑みました。
「質問を聞いていて、共産党が一番光っている」
日本共産党議員が全員加盟した日韓議員連盟の総会。民主党の古参議員がこう語りました。
ある自民党議員は「いま国会が荒れている。あらさがしばかりで嫌になる」と嘆きつつ、「共産党のように骨太の議論をやりたいが…」ともらしました。
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日本共産党は自民党が審議拒否したときも、「政治論戦を通じて相手を追い詰めていく」(市田忠義書記局長)として政党本来の姿勢を貫きました。
民主党幹部からも「審議拒否をせず、政策論戦を続けているのは共産党だけだ」との声があがっています。
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