2010年12月7日(火)「しんぶん赤旗」
空挺団が降下訓練
「島しょ」想定 県平和委が監視
大分・日出生台
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大分県の陸上自衛隊日出生台(ひじゅうだい)演習場で6日、パラシュートを使った降下訓練(空挺=くうてい=降下訓練)が実施されました。防衛省広報課報道室によると、降下訓練を実施したのは中央即応集団の第1空挺団(千葉県船橋市)。3〜10日の8日間の予定で、同演習場で実施されている西部方面隊実動演習の一環です。7日も実施される予定です。
同日午前9時半から10時半すぎの間に、C1輸送機3機(美保基地所属)、大型輸送ヘリ4機から合計230人超の降下を確認。午後3時ごろにはC1輸送機3機、C130輸送機1機から車両とみられる物資などが投下されました。同省によると、C1輸送機は航空自衛隊築城基地(福岡県築上町など)で発着しています。
今回の「実動演習」は島しょ防衛を任務とする西部方面普通科連隊(長崎県佐世保市)と、中央即応集団、航空自衛隊などが「協同」する大規模演習です。
陸自側は、日程的に重なる日米共同演習との関係を否定しますが、平和団体は尖閣問題など「島しょ防衛」をにらんだ訓練だとみています。訓練を監視した大分県平和委員会の遠入建夫常任理事は「今後、日出生台が島しょ防衛訓練の拠点になるのではないかと危ぐする」と語っています。
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