2010年12月9日(木)「しんぶん赤旗」
TPP交渉やめよ
岩手県議会が意見書採択
岩手県議会は8日、環太平洋連携協定(TPP)の交渉に参加しないことを要望する意見書を全会一致で採択しました。
意見書は、いわて食・農・地域を守る県民運動ネットワークなどの4団体、岩手県農業協同組合中央会が提出した請願が、それぞれ採択されたことによるものです。
意見書は、岩手県農業への影響について、「農産物生産額全体の6割に相当する1469億円が減少すると試算され、米や豚肉などの主要品目は、ほとんどが輸入品に置き換わると見込まれる」と指摘しています。
その上で、「生産農家が将来にわたって夢と希望と誇りを持って営農できる農業政策の確立と、国民が求める安全・安心な食料の安定供給及び食料自給率向上の観点から、日本の食と農、地域経済が犠牲となるようなTPP交渉には参加しないように強く要望する」としています。