2010年12月9日(木)「しんぶん赤旗」
食料主権で農業守れ
「グリーンウエーブ」霞が関へ
国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)は8日、各地でおこなわれてきた2010年秋のグリーンウエーブ(「食糧の波」一斉共同行動)に託された要請署名などをもとに中央集結行動を東京都内でおこないました。
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グリーンウエーブは、国の責任で食料自給率向上と食の安全を求める世論を広げようというものです。
農水省前には全労連、農民連、全農協労連や新婦人など100人が、「農業と雇用など壊滅的被害を与える環太平洋連携協定(TPP)参加に絶対反対。食料主権で食と農業、地球環境を守ろう」と宣伝。グリーンウエーブとしておこなっている市町村や農協訪問について、170の市長・村長、農協組合長をはじめ330団体が応じたといいます。山形県の代表は、「『みなさんの要請内容は率先して署名運動をすべきものだ』と市長から歓迎された」と報告しました。
農水省への要請では、米の40万トン程度の政府買い入れ、TPP参加の方針を撤廃するように求めました。新婦人の代表らは、「食料自給率向上の政府方針とTPPは絶対両立しない。世界の飢餓も増えている」と訴えました。厚生労働省では、牛海綿状脳症(BSE)のアメリカ産牛肉輸入規制(20カ月までの危険部位以外の牛肉)を撤廃する動きをやめるよう要請しました。