2010年12月14日(火)「しんぶん赤旗」
生活保護 老齢加算復活を
最高裁に訴訟原告らが要請
生活保護の老齢加算復活を求めている生存権裁判で、東京訴訟の原告・支援者らは13日、最高裁判所に対して「すみやかに口頭弁論を開き、東京高裁の判決を破棄してください」と、署名1万5413人分を提出しました。
生存権裁判は8都府県でたたかわれ、このうち東京と福岡の訴訟は最高裁に審理が移っています。東京は2007年2月に提訴。原告はこの間、1人亡くなり11人です。一審では08年6月に原告側敗訴、高裁でも今年5月、不当判決がでました。一方、福岡は今年6月、原告側が高裁で逆転勝訴しています。
署名要請行動には58人が参加。そのうち原告・弁護士・支援者ら17人が代表して、最高裁裁判部の矢後洋文訟廷首席書記官補佐と面談しました。
原告の横井邦雄さんらは「老齢加算が廃止され、親友の葬式を香典が出せないのでご無礼した。つらかった」、「高齢と貧窮とで要請行動にくるのも困難。一刻も早く加算復活につながる判決をだしてください」と訴えました。
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