2010年12月15日(水)「しんぶん赤旗」
危機の時こそ教育を
信州大学長と井上氏ら懇談
長野
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日本共産党の井上哲士参院議員と長野県委員会・県議団は14日、政府による国立大学予算削減や新卒者の就職支援をめぐって、長野県の信州大学松本キャンパスで山沢清人学長と3人の副学長と懇談しました。
井上氏は冒頭、党の大学政策や、新卒者の就職支援などの国会質問を紹介しました。
山沢氏は、政府の大学政策について「危機の時こそ教育を、の観点がない」と批判。「これ以上運営費交付金が削減されれば、壊滅的な状況が生まれてしまう」と話しました。
赤羽貞幸副学長は、「奨学金を希望する学生が前年度比2割増になったが、募集枠があって、全員の希望に応えきれない」と強調。就職活動をめぐって三浦義正副学長は、「学生は研究を通して、大学生らしくなってくるのに、その時期に就職活動が始まってしまう。(就職活動の早期化は)学生だけでなく、大学も社会も損失になる」と述べました。
笹本正治副学長は、「国のビジョンと大学の人づくりがリンクしていない。国のビジョンがないまま、予算を削減していては、日本の未来はない」と語りました。
懇談には、日本共産党から、石坂ちほ、もうり栄子、びぜん光正の各県議と、小池佳都彦県書記長、山口典久北陸信越ブロック所長らが同席しました。