2010年12月17日(金)「しんぶん赤旗」
失業「久しぶりに温かいもの食べた」
街頭に生活相談所
東京・大田
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派遣切りや雇い止めにあって仕事が見つからない人、生活苦や健康を害している人などの相談に乗り、解決を図ろうと「街頭『生活・雇用・法律・健康』相談所」が16日、東京都大田区のJR蒲田駅西口で行われました。
労組や弁護士、医療、民主団体でつくる実行委員会が取り組んだもの。18団体、71人のボランティアが協力しました。日本共産党からは、かち佳代子都議、区議団が参加しました。
借金を抱えている人や失業中の外国人、資金繰りに苦しむ町工場の人など、65件の相談があり、そのうちの1人が区の自立支援施設への入所が決まりました。
39歳の女性は大手ゼネコンの受付を5年勤めましたが派遣切りにあい求職中。しかし仕事がなく、病気も抱えているため「生活保護を受けた方がいいかと悩んでいる」と話しました。
豚汁、おむすびが訪れた人たちに振る舞われ、失業中の77歳の女性はガスを止めているために自炊できず「久しぶりに温かいものを食べた」と喜びました。
実行委員会責任者の広瀬正一さん(大田労連事務局長)は「東京都は『公設派遣村』をやらないという。本来は自治体がこういうことをやるべきだ。国民の生活を保障する役割を果たしてほしい」と話しました。
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