2010年12月23日(木)「しんぶん赤旗」
小沢氏喚問
民主党賛成でできる
穀田国対委員長が会見
|
日本共産党の穀田恵二国対委員長は22日、国会内で記者会見し、民主党内でも小沢一郎元代表の証人喚問が議論されていることについて問われ、「民主党が賛成すれば、喚問ができる」と強調しました。
穀田氏は、小沢氏には単なる政治資金規正法違反の問題だけではなく、土地購入の原資、公共事業に絡む税金の還流、過去に解散した政党の政治資金にかかわる疑惑もあると述べ、「真相究明と政治的道義的責任の追及が必要だ」と強調しました。
記者からの「証人喚問を行うための議決で全会一致の慣例は守るべきか」との質問には、証人喚問は重い意味を持っており、多数党の横暴を許さないためにも「全会一致が原則だ」との考えを表明しました。
その上で、小沢氏の国会での説明が必要だという菅直人首相や岡田克也民主党幹事長の発言にてらしても、小沢氏が衆院政治倫理審査会への出席を拒否している以上、拘束力をもつ証人喚問しかないと指摘。「民主党が賛成すれば全会一致で喚問ができる。国民世論を背景に、きちんとした議論をすれば、結論はおのずから出る」と述べました。
党大会までに政倫審議決か
民主・執行部
民主党執行部は22日、小沢一郎元代表の衆院政治倫理審査会出席を求め、来年1月13日の党大会前に政倫審委員による議決を行う方針を固めました。
岡田氏は22日午後、日本記者クラブで会見し、「かなわないのであれば議決をしてでもお願いせざるを得ない」と述べ、議決の方針を明言。政倫審に関連し、党幹部は、政倫審に小沢氏に近い委員もいることを踏まえ、17人の民主党メンバーのうち委員長と幹事を除く11人を差し替える方向で調整していることも明らかにしました。