2010年12月23日(木)「しんぶん赤旗」

「創作活動を萎縮」出版10社が声明

都漫画規制条例に抗議


 講談社、集英社、小学館など漫画出版大手10社でつくる「コミック10社会」は22日、東京都議会が15日に漫画・アニメーションの性描写規制を拡大する都青少年健全育成条例の改定を可決したことに対し、抗議の声明を発表しました。

 声明は、漫画家やアニメ制作者から改定案に「抽象的で曖昧な要件によって創作活動を萎縮させる恐れがある」と批判があがったことを強調。出版界が長年にわたって成年向け雑誌マークやシール留めの実施、書店での区分陳列販売など自主規制に努めてきたとし、「現行の条例の下でもこのような成果が上がっているのに、なぜ不明瞭な改定案を必要とするのか、全く理解に苦しむ」と批判しています。

 また、「作家の表現の自由や出版界の自主的な努力を尊重しつつ、改定条例の慎重な運用」を要求。条例のあり方・運用について「監視の手を緩めることなく、常に先頭に立って問題提起をしていく」としています。

 改定条例は民主、自民、公明各党などが可決。日本共産党、生活者ネット・みらいなどは反対しました。





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