2010年12月27日(月)「しんぶん赤旗」
病院へ 生活保護も
年越し相談に次々
東京・新宿
「明るい年末年始を過ごそう年越し大相談会」が26日、東京都新宿区の日本司法書士会館で行われました。司法書士や弁護士でつくるホームレス相談ネットワークや労働組合などで構成する実行委員会が主催。27日も午前10時から午後7時まで同所で「なんでも総合相談会」が開かれます。
相談開始の1時間前から「腹がいたい」と訪れた67歳の路上生活者は、「渋谷駅の地下通路などで夜9時から終電の時間まで寝ている。その後は地下通路を追い出されるから始発が出る時間まで路上などで過ごす。ゆっくり寝たい」と訴えていました。医師の診察を受けて、東京民主医療機関連合会の病院を紹介されて治療に行きました。
56歳の男性は左足を腫らして痛みを訴えていました。「3週間前から腫れている」という男性は、「600円しかない」ため病院にいけず我慢してきました。男性は、新宿駅周辺で路上生活して4年になります。
「広島県呉市から東京に出てきて26年。建築現場で土木の仕事で働いてきたが不景気で仕事がなくなって路上生活になった。今日はとりあえず化膿止めの薬をもらった。月曜日に病院に行くこと、生活保護の申請をすることになった」と話していました。
「元会社員」という男性は、22日に転倒して頭を打ち、いまも痛みが続き顔面には傷があります。この男性は、JR関連の下請け会社で5年間働いてきました。事情があって退職したものの、「次の仕事がみつからずカプセルホテルで寝泊まりしていたがお金が底をつき相談にきた」といいます。
中断した治療の継続と生活保護申請の相談を受けていました。
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