2010年12月28日(火)「しんぶん赤旗」
B型肝炎訴訟
年内解決へ誠意示せ
高橋・田村議員、厚労省申し入れ
B型肝炎訴訟での札幌地裁和解協議を前に、年内解決を求めて27日、日本共産党の高橋ちづ子衆院議員と田村智子参院議員が厚生労働省に申し入れました。
高橋、田村両氏は、争点であるキャリアー(未発症の感染者)を救済対象からはずすことは絶対に認められないことだと訴えました。裁判所の決めた期日以外にも、原告団と厚労省が率直に話し合って解決をめざすべきだと指摘しました。
高橋氏は「重症の患者にとっては、もうこれ以上待てない状況です。政府として、大臣が原告に会うなど、誠意を示すべきだ」と迫りました。
同省の岡本充功(みつのり)政務官は「決着へ向けて努力したい。原告の方の思いをもっと知りたい」と述べました。
また岡本氏は、B型肝炎被害者への賠償金支払い問題で、政府が「8兆円かかる」としていた見積もり額が実際より大きく見積もりすぎたことを認めました。
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