2011年1月3日(月)「しんぶん赤旗」
各国首脳ら新年メッセージ
米大統領 景気回復へ意欲示す
中国主席 気候変動、核に言及
各国の首脳らは2011年の始まりにあたって、演説やメディアを通じてメッセージを発表しました。
米大統領 景気回復へ意欲示す
【ワシントン=西村央】オバマ米大統領は1日、今年初となる週末恒例のラジオ・インターネット演説で、「経済成長、雇用創出、中間所得層の強化にとりくむことが新年の決意だ」と述べ、景気回復に意欲を示しました。
オバマ氏は、年初の米経済の現状を「生涯に一度経験するかどうかの景気後退から抜け出したばかり」と分析。「今後10年、20年先を見据え、経済の力強さ・成長・競争力を維持するための重大な決断する時期だ」と述べました。
3日からの新議会で与野党が上院と下院で「ねじれ」状態となることをあげ、「この国を前進させていく責任を分かち合わなければならない」と表明。理念や意思が一致すれば党派を超えて協力するとの姿勢を示しました。
中国主席 気候変動、核に言及
【北京=小寺松雄】中国の胡錦濤国家主席は12月31日夜、新年にあたっての国内外へのあいさつを中国中央テレビ・ラジオを通じて発表し、「世界各国人民が手を携えて前進し、さらに良い世界が来ることを信じている」と表明しました。
胡主席は2010年は国内外とも「平穏でなく、複雑な1年だった」と指摘。中国はそのもとで経済力と国力をつけ、金融危機、気候変動、核の安全などの課題で「建設的な役割を果たした」と述べました。
台湾問題では改めて「平和統一・一国二制度」の理念を強調。中台関係の前進をはかる意欲を示しました。
国際問題では「あくまで平和発展の道を歩む」とし、中国は「独立自主」を堅持すると表明しました。
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