2011年1月7日(金)「しんぶん赤旗」
核兵器廃絶へ 前進の年に
今年初の6・9行動 各地で
「2011年を核兵器廃絶にむけた新たな前進の年に」と6日、ことし初めての「6・9行動」が被爆地・広島をはじめ全国でいっせいにとりくまれました。
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原水爆禁止日本協議会(日本原水協)は東京原水協や労組・民主団体などと東京・上野公園入り口で宣伝。10団体から約40人が参加しました。ビラや折り鶴を配りながら、ギターにあわせて「青い空は」などを歌ってアピールしました。
親子連れやカップル、外国人観光客など公園を訪れた人たちが次々に足を止めました。原爆写真のパネルを見たり、核兵器禁止条約のすみやかな交渉開始と締結を求める「核兵器のない世界を」国際署名に応じたりしました。
女の子を連れた女性は、「この子たちが大きくなったときのことを考えると核兵器を残してはおけません」と署名するなど159人分が集まりました。
ハワイ・ホノルルから来たという日本人女性も署名。「天台宗ハワイ別院で広島の被爆者から証言を聞いていましたが、原爆パネルは初めて見ました。ホノルルに帰ったらみなさんの運動を伝えます」と話しました。
2月15日に新署名発表
リレートークのなかで日本原水協の高草木博事務局長は、「昨年は核兵器廃絶にむけた特別な年になった」と振り返り、核不拡散条約(NPT)再検討会議の成果を紹介。核兵器廃絶を世界に呼びかける新しい署名を2月15日に発表することを明らかにしました。
高草木氏は、一人一人の署名と行動が世界を動かしていることを国連事務総長も強調したと語り、「被爆国日本から『核兵器を使うな、なくせ』の声を広げましょう。署名が100万、1千万と集まれば世界は必ず変わります」と訴えました。
6・9行動 1945年8月6日広島、同8月9日長崎の原爆投下の日にちなんで、6や9のつく日におこなわれる宣伝・署名行動。核兵器廃絶や被爆者援護・連帯を訴えます。
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