2011年1月8日(土)「しんぶん赤旗」
生活保護・入居に助言
弁護士・司法書士ら ホームレス生活相談
東京
年末から生活相談会を行ってきた、弁護士、司法書士などでつくる「ホームレス総合相談ネットワーク」は7日、生活保護や雇用、借金などの生活問題の相談会を新宿区内で行いました。
相談会には、年末の相談会に来た人を中心に、33人が訪れました。生活保護の申請やアパートへの入居などについて、弁護士や司法書士らがアドバイスしました。
相談に訪れた路上生活中の55歳の男性は、建築関係の仕事が少なくなり、数年前から路上生活に。教会の炊き出しで受け取ったチラシで相談会を知りました。男性は「申請のやり方を教えてもらえてよかった。保護を受けてアパートを探したい」と語り、さっそく生活保護申請ガイドを手に、区役所に向かいました。
簡易旅館に入居中の40代の男性は、無断で住民票を移動させられた上、偽ってカードローンの契約をされて60万円以上の被害を受けました。弁護士が相談に乗り、不正な住民登録を削除し、カード会社に対して債務の不存在確認をするなど解決を図ることになりました。
同ネットワークの後閑一博司法書士は「少なくとも屋根のあるところで暮らすのが人間の当たり前の生活です。病気や仕事探しなどそれぞれ事情を抱える方が、生活保護を受けて次へのスタートを切ってほしい」と語りました。
同ネットワークは、11日にも新宿区四谷の法テラス東京2階の会議室で相談会を行います。