2011年1月24日(月)「しんぶん赤旗」
小沢氏問題
党内処分で責任消えぬ
NHK番組穀田氏主張
“証人喚問が必要”
23日のNHK番組「日曜討論」で民主党の安住淳国対委員長は、「政治とカネ」の問題をめぐり小沢一郎民主党元代表の証人喚問が要求されていることについて、「(通常国会開会後の)予算委員会でさまざまな議論をしていただければいいと思う」と述べました。また、小沢氏が強制起訴された場合に離党勧告など党として処分を検討する考えがあるのか問われ、「(民主党)役員会の中で議論があると思う」と述べました。
これに対し日本共産党の穀田恵二国対委員長は、「処分をどうするかは民主党の問題であって、(それで小沢氏の)国会の説明責任が消えるものではない」と指摘。「公共事業の受注のからみで献金がおこなわれ、政治がゆがめられていたのではないかという疑惑を解明し、政治的道義的責任を明らかにすることが国会に求められている」と述べ、そのために証人喚問が必要と主張しました。
自民党の逢沢一郎国対委員長は、「政倫審(政治倫理審査会)が事実上無理となったわけで、証人喚問にむけて与党内をまとめていただきたい」と表明。みんなの党の山内康一国対委員長は、「(証人喚問を)早めにやって政策論議ができるような土台を整えてほしい」と発言しました。
社民党の照屋寛徳国対委員長は、「強制起訴で無罪になるかもしらんし、軽々にすすめてはいかん」と証人喚問に消極姿勢を示しました。国民新党の下地幹郎国対委員長は、「慎重に、慎重に。小沢さんの問題が一番ではありません」と述べました。