2011年1月28日(金)「しんぶん赤旗」
関税撤廃品目 96〜99%超に
米国主導のTPP交渉
米国など9カ国が交渉している環太平洋連携協定(TPP)で、10年以内に関税撤廃を行う品目が全品目の96〜99%超であることが27日、分かりました。米国など同交渉に参加している各国から情報収集を行ってきた外務省が明らかにしました。
96〜99%超の自由化率とは、米国がこの間締結してきた自由貿易協定(FTA)における実績値です。
米国主導で推進するTPP交渉に日本が参加した場合、ほぼ例外なく関税の撤廃が迫られることが鮮明になりました。国内農業への深刻な打撃、食料自給率の低下は避けられません。
13、14日にワシントンで開かれた日米貿易フォーラムで、米国側代表は、TPP交渉に関し、過去に締結したFTAへのアプローチに基づき、市場アクセス、サービス等の主要交渉を追求すると説明していました。