2011年1月30日(日)「しんぶん赤旗」
TPPには絶対反対
宮崎で漁民決起大会
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宮崎県漁業協同組合連合会(丸山英満会長)は29日、TPPに反対し、水産物の安定供給と漁業存続に必要な政策を求める「漁業者決起大会」を宮崎市で開きました。宮崎海洋高校体育館には色鮮やかな大漁旗が掲げられ、県内から約1000人の漁民らが集まりました。
全国漁業協同組合連合会の服部郁弘会長は、TPPについて「危機的な漁業の現状や国民への安定的な水産物の供給、世界の水産資源の管理からみて、これ以上の自由化には反対だ」と訴えました。
カツオ一本釣り、マグロはえ縄、まき網、養殖、小型漁船の各分野の漁民が現状を訴えました。カツオ一本釣りの漁労長を務める男性は、燃油高騰、魚価安、乱獲などによる資源減少、後継者難のなか漁民が廃・転業に追い詰められたことを告発。小型漁船漁業の代表は「TPPには絶対に賛同できない。小型漁船の漁民は最後まで一致団結してたたかいぬく」と決意をのべました。
大会は、TPPに反対し、国に漁業が産業として成り立つ政策を求めるとともに、漁業者として「食卓に新鮮な水産物の供給に努める」とする決議を採択しました。
県商工会議所連合会の米良充典会頭が激励メッセージを寄せました。