2011年2月3日(木)「しんぶん赤旗」
TPPに不安と怒り
神奈川県民集会 地域が崩壊の危機
紙議員が出席
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JA神奈川県中央会(石井清会長)、県農林水産団体協議会(同)主催の「TPP(環太平洋連携協定)交渉参加反対 神奈川の食と農を守る県民集会」が2日、厚木市の市文化会館で開かれました。農林漁業・消費者団体、各政党代表など1100人が参加しました。横浜市で1200人が参加した同県民集会(1月31日)に続くものです。
あいさつに立った石井会長は、「政府は依然としてTPP参加と自給率向上や農業振興が両立するといいますが、農業の開国という漠然とした見解の表明に終始し、われわれの不安と怒りは増幅するばかりです」と批判しました。全中農政部長の情勢報告、金子勝慶應大学教授の講演の後、参加者は「TPPは、例外を認めない完全自由貿易圏の構築」であり、参加すれば「一次産業はもとより、地域社会全体が崩壊の危機にさらされる」との宣言を拍手で採択しました。
日本共産党は紙智子参院議員(党農林・漁民局長)、かわの幸司県議、政令市と各市町村議員が出席。紙氏は、「この集会そのものが大変重要です。どれだけ全国を励ますでしょうか」とのべ、TPP参加は農業、林業、水産業、食品製造業、輸送業に打撃を与え、地域経済に深刻な被害を及ぼすと強調し「TPP参加阻止へ全力をあげる」と訴えました。
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