2011年2月16日(水)「しんぶん赤旗」
老齢加算復活して
年金下げ中止も 連絡会が行動
|
生存権裁判を支援する全国連絡会は15日、「老齢加算を復活せよ、年金額引き下げ中止を求める集中行動」を行いました。生活保護の老齢加算の復活を求めて全国で展開している生存権裁判の原告や支援者、年金生活者らが参加しました。
国会前で、福岡裁判の弁護団長を務める高木健康弁護士は、厳しい寒さの中暖房をつけずに布団の中で寒さをしのいでいる原告の状況にふれ、「憲法25条で保障された健康で文化的な最低限度の生活とは到底いえない」と指摘。一刻も早い老齢加算の復活を訴えました。
全日本年金者組合の岡田勲副中央執行委員長は「年金引き下げは障害者や母子家庭、原爆被爆者などの手当にも連動する。経済的弱者を窮地に追い込む不当な動きだ」と批判しました。
厚生労働省との交渉に、つえをついて参加した福岡の原告の女性(82)は「立って食事をつくれないので安い総菜を買って2回に分けて食べている」と話し、老齢加算の復活を求めました。厚労省の担当者は「復活を判断する状況にない」と答えました。
新潟裁判の大澤理尋弁護士は、生活保護基準を検証する際には低所得者の生活実態そのものを調査するように求めました。
政党や国会議員、内閣府への要請も行い、水俣病の補償金を収入認定し生活保護を廃止しないことも要求しました。
日本共産党の高橋ちづ子衆院議員が激励に駆けつけました。