2011年2月22日(火)「しんぶん赤旗」
魚食文化の継承を
21世紀の水産を考える会総会
水産関係者や研究者、消費者団体でつくる「21世紀の水産を考える会」は20日、東京都内で2011年の総会を開きました。
同会は、水産業問題の分析と、健康な魚食文化の普及を目的に、1982年に設立。全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)にも参加しています。
山本浩一代表理事は、昨年の活動として、有害物質の魚汚染に焦点をあてた研究集会や「魚一本丸のまま料理」講習会を開催したと報告。
東京・築地市場の移転は、予定地が重金属で汚染されているとともに小売店を締め出す問題もあると告発しました。
大量・規格品販売にたよるスーパーが、外国産魚を大量に輸入しているため「旬の魚」が店頭から排除され、日本の魚食文化が継承できなくなっていると指摘。魚介類の関税を撤廃する環太平洋連携協定(TPP)の参加に反対していくとのべました。
参加者からは、魚価低迷対策として、直営レストランの開設、インターネット販売などが紹介されました。「国際的には魚価相場が高くなり、簡単に輸入できない事態もある。自給率向上対策を求めるべきだ」などの声があがりました。
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