2011年2月25日(金)「しんぶん赤旗」
米大統領経済報告
日本などを説得 TPP通じて市場開放
オバマ米大統領は23日、議会に提出した2011年版経済報告のなかで、「環太平洋連携協定(TPP)を通じて、貿易障壁を取り除き、市場開放するようアジア諸国を説得することを、これまで以上に重視する」と、TPPを米国の輸出拡大のてことしていくことを明記しました。
オバマ大統領は、1月末の一般教書演説では、TPPには直接ふれずに、アジア太平洋諸国との貿易交渉を進めると述べていましたが、今回はいっそう踏み込んだ表明となりました。
経済報告のなかでは、「米国の輸出業者は、日本や欧州連合より高い貿易障壁に直面している」と述べて、日本についても分野ごとの規制など非関税障壁が高いと主張。各分野で米国企業が進出する際の「(競争)条件を公平にすること」を交渉の主眼におくとしており、今後、日本に対してもTPPへの参加を強くうながすものとみられます。
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