2011年3月1日(火)「しんぶん赤旗」
3・1ビキニデー
核兵器なくそう若手宗教者集う
日本宗教者平和協議会(橋本左内理事長)は28日、静岡県焼津市内で3・1ビキニデーの一環として宗教者平和運動交流集会を開き、若手宗教者が核兵器廃絶への思いを語りました。地元静岡や関東地方をはじめ、北海道、九州、北陸から約60人が参加しました。
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発言者6人は、全員が昨年5月にニューヨークで行われた核不拡散条約再検討会議に参加しました。
キリスト者の小西晴香さん(24)は「ニューヨークでは他の宗教者の方と交流できてよかった。ともに手をとって、粘り強く運動を続けていけば、核兵器廃絶の実現は可能だと確信しました」と語りました。「宗教者としての活動と平和活動は車の両輪」と語る僧侶の荒川徹真さん(27)は「檀家(だんか)の方々や地域の人に、会議参加の報告会を開いた。今後も対話を大事にしたい」といいます。
12歳のときから核兵器廃絶などの思いをこめた「折り鶴紙芝居」を上演してきた僧侶の佐治麻希さん(23)は「戦争を体験していないからこそ、次の世代に伝えることが使命ではないかと感じています」。日蓮宗妙相寺住職の河崎俊宏さん(42)は「核兵器廃絶には、それぞれの宗派を超えて、平和、核廃絶というキーワードに向けて歩んでいくことが大事だ」と話しました。
牧師の矢萩新一さん(35)は「多様な立場の人たちが手をつないで行動していくことが平和への近道。一人ひとりの心に届くメッセージをどう発信していくかを考えていくことが大切だと思う」と語りました。東京都内の大学に通う男性(20)は「きょうは宗教者の方たちとの新しい出会いがうれしい」と語ります。「若い世代がつながっていける取り組みをして、平和への思いを広げたい」と語りました。
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