2011年3月3日(木)「しんぶん赤旗」
TPP参加阻止へ共同
千葉県民集会 志位委員長あいさつに会場沸く
JAなど13団体が主催、2000人参加
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農林漁業や消費者団体、超党派の国会・県議会議員や県民によるTPP(環太平洋連携協定)参加阻止千葉県民集会が2日、千葉市内で開かれ、会場いっぱいに約2000人が参加、TPP交渉参加断固阻止の熱気にあふれました。日本共産党の志位和夫委員長が各党代表とともに来賓として出席し、連帯のあいさつを述べました。
主催は、県内の農林漁業など13団体でつくるTPP交渉対策千葉県連絡会議(代表=林茂壽JA千葉中央会会長)。林会長が主催者あいさつし、「TPPに参加すれば日本の農林水産業生産額は4兆5千億円減少し、食料自給率は13%に低下する。自給率50%をめざす政府の『食・農業・農村基本計画』にも反する。絶対に認められない。大きな国民的運動を県から発信しよう」と呼びかけました。
農林漁業、消費者など各団体の代表が決意表明しました。
志位氏は「全国でTPP阻止のたたかいが燎原(りょうげん)の火のごとく広がり、国民世論が大きく変わりつつあります。みなさんと固く連帯し、TPP参加阻止のため党をあげてたたかいぬく決意です」と表明。「菅首相は『平成の開国』と言うが、食と農を壊す『亡国』、米国に主権を売り渡す『売国』の政治がTPPの正体です。国民的たたかいで何としても阻止しよう」と呼びかけ、林会長と握手を交わしました。会場は大きな拍手とどよめきに包まれました。「志位さんの話はすごい」と話す参加者も。
民主党の金子健一衆院議員は、「まずおわびを申し上げたい。総理の唐突な発言で、みなさんに多大なるご心配、ご迷惑をおかけした」と謝罪。「TPP参加に反対する党内国会議員を代表して参加した」と述べましたが、会場は失笑とヤジで騒然としました。
集会は、TPPの参加は断じて認められないとの特別決議を決定しました。 (志位委員長のあいさつ)