2011年3月6日(日)「しんぶん赤旗」
福祉と暮らし最優先 中小企業振興の北海道へ
志位委員長 札幌で演説
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4月10日投票の北海道知事選・道議選・札幌市議選での必勝を期して、同市内で5日、志位和夫委員長を弁士とした日本共産党演説会が開かれました。「明るい革新道政をつくる会」の宮内さとし知事予定候補、6人当選を目指す道議選の金倉まさとし(札幌市東区)、岡ちはる(同北区)の2予定候補のほか、札幌市議選の10区11予定候補が決意を表明。志位氏は、日本経済、貿易、税と社会保障、外交、地方政治の展望を語り、参加者は大きな拍手と声援を送りました。
道議会では自公が与党。民主党は予算案には反対はしていますが、知事提出の条例案には予算関連も含めて100%賛成です。札幌市議会では民主党が与党、自民党は条例案には反対するものがあっても予算案には毎年賛成しています。
志位氏は、今度の選挙では「道政・市政で一緒になって間違った政治をすすめる自民・民主・公明の『道民いじめ連合』を選ぶのか、『道民こそ主人公』の宮内さんと日本共産党を選ぶのか――ここにこそ対決点がある」と強調しました。
志位氏は第一に、高すぎる国保料の引き下げなど福祉と暮らし最優先の道政への転換を力説。第二に、「巨大公共事業頼み」「大企業呼び込み」から地元中小企業応援への転換を訴えました。
この中で志位氏は、「巨大公共事業頼み」は90年代に破たんしたのに、道はその後の10年間も、高規格道路、港、ダムなどの巨大事業に8兆円もつぎ込んできたと批判。道経済を立て直すために必要なのは(1)公共事業の生活密着型への転換(2)中小企業への本格的な振興策だと提起しました。
日本共産党が札幌市議会で7年前から提案して他党派にも働きかけて実現した住宅リフォーム助成制度をさらに拡充し、道でも実現させることで「町場の仕事起こしを」と力説。また、帯広市では、2007年に中小企業振興条例が実現し、全国一の小麦生産をいかして地元の食材を地元で加工する取り組みが広がっていると述べ、道でも条例をつくって、暮らしにも役立ち、地元への経済効果も高い取り組みを応援する道政・市政をつくろうと呼びかけました。
また、自民・民主の道議・市議が参加する豪華海外視察にふれ、民主党の報告書の書き出しを「ホテルの窓からは、まぶしいばかりの太陽…」と読み上げると会場からは爆笑が。道議会での1人当たり質問回数でいえば、3年半で76回(自民10回、民主14回)という日本共産党の抜群の働きにもふれながら、「日本共産党を伸ばして住民の声で動く議会をつくりましょう」と訴えました。
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