2011年3月22日(火)「しんぶん赤旗」
ノーモア・ミナマタ訴訟原告団
国と和解 方針承認
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ノーモア・ミナマタ訴訟原告団(大石利生団長)は21日、熊本県芦北町で総会を開き、同訴訟で国などと和解する方針を賛成多数で承認しました。熊本地裁(25日)などで和解に臨みます。
総会には2860人(委任状含む)が参加。大石団長がこの間の活動の経過や、国、熊本県、チッソとの和解条項案、各原告への給付金案について提案しました。原告側、被告側からの同数の医師らで構成する第三者委員会による判定では、2993人の原告のうち2795人が救済される一方で198人が対象から外されました。
大石団長は「今後もすべての被害者救済、国による住民調査の実施の要求、チッソ分社化による責任逃れへの監視を続けて行く」と述べました。原告からは「救済されない人が出たのは残念だが、今回の結果は亡くなった父にも胸を張って報告できるものだ」などの意見が出されました。
大石団長は総会後の記者会見で「被害者全員の救済のため今後ともたたかい続ける」と語りました。
総会は、東日本大震災の被災者救援に向け、水俣病不知火患者会として義援金を送ることを決めました。