2011年3月24日(木)「しんぶん赤旗」

土地購入原資

“表に出せないカネ”

「陸山会」事件公判 調書で石川被告


 民主党の小沢一郎元代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入事件で、政治資金規正法違反罪に問われた衆院議員石川知裕被告(36)ら元秘書2人の第7回公判が23日、東京地裁(登石郁朗裁判長)であり、石川被告を取り調べた検事の尋問が行われました。元公設第1秘書大久保隆規被告(49)は、東日本大震災で被災したため分離されました。

 証人尋問で検事は、説得した結果、石川被告が「分かりました。自分のことは認めます。意図的にやったことです」と、収支報告書への虚偽記載をみずから認めたと証言しました。

 小沢氏から借り入れた4億円について、同被告は取り調べ段階で「自民党経世会(旧竹下派)の分裂や、新生党、新進党、自由党、民主党と政党が離合集散するなかで、小沢先生がため込んだ簿外のカネであって表に出せないカネだと思った」と供述。調書は「もう少し表現を抽象的に」という同被告の要望で手直しされましたが、同被告は「こういう調書を作ったことは弁護士に内緒にしてほしい」といったといいます。





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