2011年4月7日(木)「しんぶん赤旗」

全漁連が東電に抗議

原発には一切協力しない


 東京電力福島第1原発の放射能汚染水の放出問題で、全国漁業協同組合連合会の服部郁弘会長は6日、同社の勝俣恒久会長に、「わが国漁業を崩壊に導く」と強く抗議しました。

 服部会長は、東電が全漁連側に一切相談なく汚染水を放出したことを「暴挙」だと強く批判。「このような重大な事態を引き起こした国と東京電力の責任は到底許されるものでない」とのべました。また、原発による直接、間接の被害について国と東電の責任で補償することをただちに明らかにするよう求めました。

 東電の勝俣会長は「心からおわび申し上げる」と謝罪しました。

 全漁連の服部会長は、「福島だけでなく、全国の水産物が売れない。海外では日本のものが輸入停止になっている」と強調。「われわれは原発にある程度協力してきたが、それは放射能を出さないという約束があったから。今後は原発には一切協力しない。新規増設は認めないし、今あるものもすべて即時停止してもらいたい」とのべ、今後電力業界にも申し入れる考えを示しました。





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