2011年4月23日(土)「しんぶん赤旗」
陸山会事件
「1500万円 賄賂を受領」
石川議員供述 担当検事が証言
民主党の小沢一郎元代表の資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐり、政治資金規正法違反罪に問われた衆院議員石川知裕被告(37)ら元秘書3人の公判が22日、東京地裁(登石郁朗裁判長)で行われました。
東京地検特捜部で陸山会事件の担当副部長として石川被告を取り調べた吉田正喜検事が証人として出廷。「石川被告が自ら、支援者から計1500万円の賄賂を受け取ったと供述した」と証言しました。
吉田検事の証言によると、取り調べで不正な金の授受は一切ないのかと尋ねたのに対し、石川被告は「(衆院議員に当選後の)2007年から09年に、支援者から計1500万円を受け取った。議員活動を期待しての裏金で、賄賂だと思っている」と話したといいます。さらに「規正法違反も賄賂も本当のこと。私は議員を辞めます」と供述。調書に盛り込むか尋ねると、石川被告は「入れてください」と述べ、調書には「間違いない」とすぐ署名したといいます。
一方、中堅ゼネコン水谷建設からの5000万円受領について石川被告は「受け取っていない」と否定したといいます。
また吉田検事は、賄賂受領について記したメモを、石川被告の前で破ったことを認めました。その理由について「石川被告が『自分がやった不正を進んで認めている私が言うのだから、水谷建設から金を受け取っていないという供述も真実』と繰り返していた。水谷建設からの資金提供について、本当のことを話してもらうためだった」とのべました。
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