2011年5月1日(日)「しんぶん赤旗」
整理解雇断罪に励み
SST社問題 仮処分勝利で集会
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千葉県木更津市のソーラーシリコンテクノロジー社(手塚博文代表取締役)が労働組合員のみ17人を「整理解雇」したのは無効とした千葉地裁木更津支部の仮処分決定を受け、「労組つぶしの不当解雇の撤回」を求めていたJMIU(全日本金属情報機器労働組合)SST支部らが29日、市内で「仮処分勝利決定報告・決起集会」を開きました。県内外の36団体から110人の支援者が参加し、引き続き希望者全員の職場復帰などを求め、たたかう決意にあふれました。
生熊茂実JMIU委員長、本原康雄千葉県労働組合連合会事務局長が主催者あいさつ。藤野善夫弁護団長は経過報告で、3月末に出た仮処分決定が、整理解雇4要件(解雇の必要性、回避努力義務、人選基準の合理性、労使協議手続き)に反するとのSST支部の主張を認め、解雇(昨年10月)を「無効」、一審判決までの賃金仮払いを「命令」した内容だと強調しました。
地元支援者でつくる「SST社の不当解雇を撤回させる会」、JALの不当解雇撤回裁判原告団、県争議団共闘会議、日本共産党県議団が連帯あいさつ。JALのパイロットの飯田祐三氏は「同じ闘争をしているSSTに元気と活力をもらった。連帯し一緒に進もう」と発言。県議会で追及してきた小松実県議団長は、「県が地代を免除して誘致したSSTでの不当解雇が断罪された。今後の企業誘致や労働問題に影響を与える画期的なたたかいだ」と述べました。
SST支部の諏訪充委員長は「労組結成から約1年。つらいたたかいだったが、われわれの信念には正義があった。今後も勝利めざしてがんばりたい」と決意を表明し大きな拍手に包まれました。
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