2011年6月8日(水)「しんぶん赤旗」

農政事務所を統廃合

法改定案可決 紙議員「国の責任放棄」

参院農水委


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(写真)質問する紙智子議員=7日、参院農水委

 地方農政事務所の廃止などを盛り込んだ農林水産省設置法改定案が7日、参院農林水産委員会で賛成多数で可決されました。

 日本共産党の紙智子議員は、「『食の安心、安全』に対する国の責任を放棄するものだ」として反対しました。

 同案は、農政事務所を廃止し、新たに地域センターを設置。政府が行ってきた「政府米の販売促進」「政府備蓄米および輸入食糧(米穀および小麦)の適正かつ円滑な運営と流通の確保」を廃止します。

 紙氏は、「こうした業務を包括的に民間委託するというが、民間業者に丸投げするものだ」と批判。さらに、2008年の汚染米の流通事件で国民が求めたのは政府米の厳格な安全管理であり、「『食の安心、安全』に万全を期すための国の機能を廃止することは容認できない」と強調しました。

 農政事務所などが346カ所から65カ所に統廃合されることについて紙氏は、「これら事務所は、東日本大震災で緊急食料の支援拠点として大きな役割を果たした。国の事務所を281カ所も廃止する必要はない」「地域に密着した農政事務所の役割は農政上も災害時においても重要。なくすべきでない」と主張しました。





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