2011年7月17日(日)「しんぶん赤旗」
侵略美化教科書 採択やめよ
歴史認識共有へ日韓市民シンポ
東京・杉並
侵略戦争を美化する「新しい歴史教科書をつくる会」の歴史教科書が使用されている東京都杉並区で16日、真の友好と歴史認識の共有をめざす日韓の市民レベルでのシンポジウムが開かれました。120人が参加し、今年の採択では、「つくる会」系の教科書を採択させないよう取り組みを強めることを確認しました。
高嶋伸欣・琉球大学名誉教授が基調講演。「つくる会」系の育鵬社、自由社の歴史教科書の問題点などについて語りました。
杉並区と友好都市となっている韓国の瑞草(ソチョ)区の金安淑(キム・アンスク)区議と安鐘淑(アン・ジョンスク)区議があいさつし、「誤った教科書が採択されれば、両国間に悪い感情を生じる。わい曲された歴史教科書が採択されないようにしてほしい」とのべました。
瑞草区の陳翼普iジン・イクチョル)区長が「杉並が正しい歴史認識を持つことができるよう切に願っています」「生徒たちに教えるための教科書は、必ずや正義をもって選択されねばならないはずです」とのメッセージを寄せました。
日本と韓国の市民、教員、議員らがリレートーク。「日本と韓国は敵対ではなく、友情と親善の関係を発展させたい」「世界に通用する歴史を教える必要がある」などの発言が相次ぎました。
日本共産党から鈴木信男、原田あきら、金子健太郎、富田琢、山田耕平の各区議がトークに参加しました。
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