2011年7月31日(日)「しんぶん赤旗」
ノーモア・ヒロシマ ノーモア・フクシマ
日本母親大会に8500人
「核兵器はいらない」と母親・女性の願いを出発点に子どもたちに明るい未来をと連帯し合う第57回日本母親大会が30日、母親運動の原点・広島市内で2日間の日程で始まりました。
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広島から発信
広島県立総合体育館で開かれた全体会は、被災した宮城から80人、岩手から70人、福島から100人をはじめ、全国から8500人が参加。原発被害に苦しむ福島からの涙の訴えに参加者が熱い連帯の拍手や声援が送られるなど、ノーモア・ヒロシマとともに、ノーモア・フクシマの思いであふれました。
大会実行委員会代表委員の高田公子さんが主催者あいさつ。東日本大震災と原発事故の被災者支援をきっかけに、表面的にはおしつぶされてきた絆と連帯がしっかりと根付いていたことがわかったと強調。「この間の草の根のがんばりが、多くの女性たちと響きあい、社会の深部を動かし、新たな歴史を刻もうとしています」と訴えました。
「核と世界と子どもたち」と題して歌と朗読で訴える構成詩劇や、「東日本大震災の被災地から」「原発ゼロへのたたかい」「教育、労働、農業をまもるたたかい」など日本各地の運動の報告・交流が行われました。
反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠さんが記念講演。歌手のクミコさんが特別参加して「INORI〜祈り〜」などを歌いました。このあと参加者は広島市内をパレードしました。
日本母親大会 広島、長崎に続きマグロ漁船「第五福竜丸」などが被害をうけ、“原子戦争の危機から子どもの生命を守る母親の大会を”という平塚らいてうらの提唱から1955年に始まりました。
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