2011年8月1日(月)「しんぶん赤旗」

“腰痛、楽になるわ〜”

共産党員首長 長野・南牧村の健康体操


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(写真)理学療法士の指導で体操するお年寄り=長野県南牧村の温泉施設

 八ケ岳山麓に広がる高原野菜と酪農の村、長野県南牧村(みなみまきむら、菊池幸彦村長)で実施している、村内の民宿を含む温泉・宿泊施設を利用したお年寄りのふれあい交流事業が好評です。7月の第5週、村内の温泉施設に30人以上のお年寄りが集まり、健康体操や食事、温泉を楽しみました。

 「みなさん、腰を曲げた農作業はつらいですね。腰や膝の痛みはありませんか。大腿四頭筋を鍛えると膝の痛みが軽くなりますよ」。理学療法士の木林憲治さんが身ぶり手ぶりで体操の仕方を指導しました。

 この日、午前3時から野菜畑で農作業をしてきた女性(70)は、「体操の仕方をおぼえて家でもやっている。体が楽になった」と話します。女性は、秋口になると毎年、膝が痛み、病院で注射を打っていたといいます。「これはいい取り組みだね。続けてほしい」と口々に話します。

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 この日、見学に訪れた菊池村長は、「農村でもお年寄りが隣近所でお茶を飲む機会も少なくなり、家に1人でいることが多くなっています。こうしたふれあいの場が喜ばれている。申し込みが殺到し、うれしい悲鳴です」と話しました。

 「高齢者HOTほっとふれあい促進事業」と名付けられたこの事業は、東日本大震災の影響で客足が遠のいて困っている村内の観光業者に協力してもらい、5月から始めました。

 協力している業者も、「村の事業でこんなに大勢集まり、私たちもうれしい」と喜んでいます。

 対象は、村内の65歳以上のお年寄り約860人。八つの温泉宿泊施設が協力しています。週1〜2回、村のお年寄りが集まり、温泉入浴や食事を楽しみ、理学療法士が体操を指導します。事業費は400万円です。

 2007年11月に日本共産党員首長として初当選した菊池村長は、「村内の温泉施設や旅館を積極的に活用して、高齢者福祉に役立てるこの事業を広げ、村民福祉と地場産業を守りたい」と話しています。




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