2011年8月6日(土)「しんぶん赤旗」
きょう 広島被爆66年
広島は6日、アメリカの原爆投下の惨禍から66年を迎えます。「あの日」1発の原子爆弾は広島市を壊滅させ、その年の末までに約14万人の命を奪いました。生き残った人々も放射線の影響による後遺症に苦しめられ、その苦しみは今も続いています。
昨年5月の核不拡散条約(NPT)再検討会議の成果を受けて、世界は核兵器禁止条約の交渉開始を焦点に動いています。しかし、アメリカは未臨界核実験を繰り返し、「核抑止」政策にしがみついています。
3月に起きた福島第1原発の事故は、改めて放射能の危険を示し、原発依存からの脱却と自然エネルギーへの転換が重要なことを示しました。
被爆者健康手帳を持つ被爆者は21万9410人(うち広島市が6万8886人、3月末現在)、広島市内の被爆者の平均年齢は77・0歳と高齢化が進んでいます。原爆投下直後に降った「黒い雨」は内部被ばくを広げました。降雨地域指定の拡大を求める声が高まっています。
この1年間、新たに死亡が確認された5785人の名簿が原爆碑に納められます。原爆死没者は27万5230人になりました。広島市では原爆死没者を追悼し、核兵器の廃絶を願う行事が終日続きます。
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