2011年8月8日(月)「しんぶん赤旗」

秋の国連総会へ多数の署名を

原水爆禁止世界大会・長崎始まる

志位委員長が連帯あいさつ


 原水爆禁止2011年世界大会・長崎の開会総会が7日、長崎市で開かれました。海外と全国から参加した7800人で第1会場、第2会場ともぎっしりと埋まり、核兵器禁止条約の交渉開始を求める国際署名を秋の国連総会に提出しようとの決意があふれました。大会では日本共産党の志位和夫委員長が連帯あいさつをしました。


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(写真)全国からの署名を持ち寄り、秋の国連総会に向けドゥアルテ氏に要請文を手渡し拍手に包まれる世界大会会場=7日、長崎市

 参加者が持ち寄った、核兵器禁止条約の交渉開始を求める「核兵器全面禁止のアピール」国際署名が54万8244人になったと発表されると、大きな拍手がわきました。原水爆禁止日本協議会(日本原水協)の高草木博代表理事が「爆発的な運動の広がりをつくりだし、核兵器をなくす行動に立ちあがりましょう」と訴え、参加者は力強い拍手で応えました。

 高草木氏は「被爆国民の意思を署名に託して国連とNPT(核不拡散条約)再検討会議にお届けします。国連と各国政府代表のみなさんの支持と協力をお願いします」とのべ、セルジオ・ドゥアルテ国連軍縮問題担当上級代表に、国連総会で署名を受け取るよう求める要請書を手渡しました。同氏は、潘基文(パンギムン)事務総長の代理として大会に出席しました。

 これに先立って講演したドゥアルテ氏は、「核兵器は国家間の疑心や不信を深め、それが拡散につながる」とのべ、「みなさん方はやるべき正しいことをやり、世界に発信している」と参加者を激励しました。

 長崎市の田上富久市長があいさつ。「市民社会の力が国や世界を動かす」とのべ、参加者にエールを送りました。

 日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の谷口稜曄(すみてる)代表委員が登壇し、「被爆者の高齢化が進んでいるが、私たちはくじけない」と語り、参加者からあたたかい拍手に包まれました。

 志位委員長はあいさつで、「核兵器の廃絶をめざす核兵器禁止条約の交渉を一日も早く開始させるために、ともに力を合わせようではありませんか」と呼びかけました。

 エジプト、メキシコ、ベネズエラの政府代表と、米、独、韓、グアム、英の海外代表が発言しました。

 主催者報告で世界大会実行委員会運営委員会代表の野口邦和氏(日本科学者会議)は、「原水爆禁止は世界諸国民の圧倒的な声になっている」として、「人類共通の願いを早期に実現するために前進していくことを期待する」とのべました。

 大会は9日まで開かれます。





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