2011年8月9日(火)「しんぶん赤旗」
ヒバクシャから学ぶ
長崎市 全国高校生平和集会
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世界大会の関連行事の一つ、第38回全国高校生平和集会が8日、長崎市で開かれました。平和活動に取り組む全国の高校生や韓国の高校生ら約150人が被爆者の証言を聞くなど、平和について学びました。
核兵器廃絶や憲法、原発問題などについて考える六つの分科会が開かれました。「世界のヒバクシャと語ろう」では長崎で被爆し父親を失った韓国人男性が被爆体験を語り、アメリカの水爆実験で被害を受けたマーシャル諸島共和国の前上院議員アバッカ・マディソンさんが「核兵器廃絶は人間の尊厳と正義をまもるたたかいです」と訴えました。
韓国の高校生の取り組みについて日本の高校生が質問すると、韓国・釜山高校の女子生徒が「韓国の広島と呼ばれる場所があります。そこで被爆者の生活の手伝いをして、励ましの声をかけています」と答えました。
北海道の高校3年生は「原水爆の被害が、世界中にあることを初めて知った。危険な核兵器の存在を絶対認めてはいけないですね」と語りました。
全体会では、9都府県の高校生が平和への取り組みと思いを報告。京都府の高校生は、「原水爆禁止世界大会にむけ宣伝に取り組み、約3千羽の折り鶴が寄せられた」と話しました。長崎県の高校生は、核兵器廃絶を求める「高校生1万人署名」の取り組みを紹介しました。元慶応義塾大学助教授の藤田祐幸さんが「原発事故を考える」と題して講演し、教師によるミニコンサートも開かれました。
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