2011年8月13日(土)「しんぶん赤旗」
復興みやぎ県民センター代表ら
県漁協組合と懇談
復興などで共同
東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センターの綱島不二雄代表世話人らは12日、石巻市内の宮城県漁業協同組合を訪ねて幹部と水産・漁業の震災からの復興について懇談しました。日本共産党の横田有史、遠藤いく子両県議も出席しました。
県漁協の阿部力太郎代表理事理事長は「これまでの激励や政治的支援に感謝します」とあいさつ。「今後ともよろしくお願いします」と、共同を強めていくことを確認しました。
懇談では、村井県政による「水産特区」構想の押し付けや、漁港の復旧が一向に進まない問題などが話し合われました。
県漁協の船渡隆平専務理事は「流通にばかり目を向けて金もうけを押し付けてくるのは腹立たしい。本来、漁業は海を守るものだ」と指摘。綱島代表世話人は「漁業権は海を守る最後の砦(とりで)です。『水産特区』を許してはいけない」と共にたたかう決意を表明しました。
漁港の復旧問題では阿部代表理事理事長が、「せめて船を2、3隻だけでも係留できるように港を早く復旧してほしい。せっかく津波から助かった船も、復旧していない岸壁で壊れてしまう」と指摘。「最低限の処置をしてほしい」という要望すら聞き取りに来ない県の姿勢を批判しました。
横田県議団長は、「漁業の復興について、県に予算を出させることができてきたが、まだ地元の負担は大きい。今後とも国と県に支援を強めるよう働きかけていきたい」とのべました。
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