2011年8月29日(月)「しんぶん赤旗」

経済団体役員や市幹部ら幅広い参加

「円高体質」ただす政治を

鹿児島・奄美演説会 市田書記局長が訴え


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(写真)市田忠義書記局長の話に聞き入る演説会参加者=28日、鹿児島県奄美市

 日本共産党鹿児島県奄美地区委員会は28日、市田忠義書記局長を奄美文化センターに迎え演説会を開きました。地元経済団体役員や市の幹部、保守系の元議員らも参加。演説会への幅広い案内活動を反映し、初めて党の話を聞く参加者が目立ちました。

 市田氏は、民主党代表選が「国民の切実な思いに応えていない」と指摘。国民の誰もがあきれかえる、ひどい政治の現状を日本共産党はどう変えるのか、原発問題、大震災からの復興、円高問題、TPP(環太平洋連携協定)、平和の問題についてそれぞれ党の立場を縦横に語りました。

 円高が繰り返される背景について市田氏は「ごく少数の輸出大企業が円高のもとでも労働者と中小企業に犠牲を押し付けて輸出を増やし利益を上げる『円高体質』の悪循環がある」と指摘。「雇用と中小業者の経営を守る緊急対策や賃金引き上げで日本経済のゆがみを正し、『円高体質』を根本から改める政治に」と訴えました。

 沖縄の米軍新基地計画について市田氏は、島ぐるみのたたかいで徳之島「移設」を断念させられた民主党政権が実行不可能な辺野古に再び押し付けようとしていることを告発。「基地のない島でこそ平和が守られることは復帰闘争以来の奄美が体現してきた教訓。基地のない沖縄、奄美、日本を目指しましょう」と訴えました。

 市田氏は「この機会にぜひ日本共産党に入党していただき、ご一緒に世直しを」と呼びかけました。10月23日告示(30日投票)の奄美市議選(定数24、2減)をたたかうサキダ信正、三島てらし両市議が支持を呼びかけました。

 大久保明伊仙町長の激励メッセージが紹介されました。

 3人の子ども(6歳、5歳、3歳)を連れて参加した女性(36)=奄美市=は「福島原発事故のニュースを聞くたびに、わが子のことを心配しています。市田さんの原発ゼロの訴えに心から拍手を送りました」と話しました。





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