2011年9月6日(火)「しんぶん赤旗」

放射能汚染 賠償早く

有坂党農林・漁民局次長ら

岩手・奥州市 JA江刺と懇談


 日本共産党中央委員会農林・漁民局の有坂哲夫次長と国民運動委員会の橋本正一氏は5日、岩手県奥州市のJA江刺の小澤隆一代表理事組合長と、放射能汚染による農業被害の賠償や、TPP(環太平洋連携協定)問題で懇談し、先に党が発表した「放射能汚染から子どもたちを守る」提言を手渡しました。地元の党江刺後援会の代表も同席しました。

 小澤氏は「米価は一時の半分以下。肉牛も通常より500円以上も安く赤字です。半年は組合の融資もありますが、それから先は展望が見えません。もうできないという農家も出てくる」と語り、「東電だけでは補償し切れない。国が先走って肩代わりをしてでも急いで賠償をしてほしい。ある程度まとまった運転資金が必要」と切迫した状況を訴えました。

 有坂、橋本両氏は「東電は、損害賠償の証明を被害者にさせようとしている。できなかったら賠償しませんという態度だ。本来は加害者に実証責任がある」と指摘しました。

 TPP問題で小澤氏は、「TPPをやる意図がよくわからない。円高の方がもっと深刻。どうやって円高対策をとるのかが最重要課題」と話しました。

 有坂次長が「この困難な局面を、力を合わせて乗り切っていかなければなりません。JAとは意見が違うところもありますが、一致できるところで大いにやっていきたい」と述べると、小澤氏も「だいたい目的は同じですよ」と答えました。





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