2011年9月8日(木)「しんぶん赤旗」
TPPは復興の障害
東北6県の生協連会長が声明
環太平洋連携協定(TPP)は東日本大震災で被害を受けた農林水産業の復興の障害になるとして、東北6県の生活協同組合連合会の会長が7日、交渉の参加に反対する共同声明を発表しました。
声明は、「関税撤廃の例外を認めないTPPに加入すれば、農林水産業への壊滅的な打撃だけでなく、投資、サービス、医療、地方自治体、地方経済など広範囲な分野に影響が及ぶ」と指摘。「多くの県民、組合員が願う安全・安心な食品の確保は、地域の農林水産業の継続なくして実現できない」と反対理由を述べています。
その上で、食料自給率や地球環境問題とともに、大震災からの復旧・復興に取り組む農林水産業への影響を懸念。「巨大地震に加え、津波、原子力災害、風評被害等、甚大な被害を被っている農林水産業の再生にとって、大きな障害になることが想定される」と強調しています。
青森、秋田、岩手、宮城、山形、福島6県の生協連を構成する会員生協は計76、組合員数は計324万人。
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