2011年9月14日(水)「しんぶん赤旗」
復興 被災者本位に
日本高齢者大会「原発ゼロへ」も確認
青森市内で開かれていた第25回日本高齢者大会は13日、全体会を開き、野田政権がすすめる「税・社会保障一体改革」を阻止し、被災者本位の震災復興と原発ゼロの日本をつくることなどを確認して閉会しました。
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2日間にわたった同大会はのべ4571人が参加。被災3県からも100人以上が駆けつけました。
日本高齢者運動連絡会の山田栄作事務局長が基調報告し、「大震災・原発被害に遭遇して」と題して6人がマイクを握りました。
「被災者は一様に『原発さえなければ』と口にします」と切り出した福島県南相馬市の郡俊彦さん。原発事故で避難を強いられ、避難先で母親を亡くした無念さを語りながら、「それでも『原発を続ける』という人たちには、人間の心を持っているのか、といいたい」と訴えると、参加者から大きな拍手がわきました。
自宅の屋根で津波の難を逃れたという岩手県宮古市の男性は、「宮古に住み続け復興の役にたちたい」と語りました。宮城県の女性は、「原発事故の不安解消と、住民主体の復旧・復興をめざして活動したい」と話しました。
東北大学名誉教授の日野秀逸氏が記念講演しました。鹿内博青森市長が来賓あいさつしました。