2011年9月25日(日)「しんぶん赤旗」
老齢加算 復活させよう
支援の会 最高裁勝利訴え宣伝
浅草寺雷門前
 （写真）生活保護の老齢加算復活を求めて署名行動する生存権裁判原告ら＝２４日、東京都台東区浅草寺前 |
「生存権裁判を支援する全国連絡会」は２４日、東京都台東区の浅草寺雷門前で署名・宣伝行動をしました。全国から５０人を超す原告・弁護士・支援者らが参加。「最高裁で勝って、生活保護の老齢加算を復活させたい」と力強く訴えました。
生存権裁判では、１０３人の原告が老齢加算の廃止は憲法違反だとして全国９カ所でたたかっています。そのうち、東京訴訟は一審二審とも原告敗訴、福岡訴訟は原告が二審で逆転勝訴。それぞれ最高裁で審理中という正念場を迎えています。
参加者らは「生活保護制度を見直す動きがあるなか、生存権裁判の勝利が大きな影響をあたえる」と、地元商店や観光客らに元気に訴えました。
同全国連絡会の辻清二事務局長は、老齢加算の廃止で親戚・友人らと交際する余裕がなくなった高齢受給者の生活実態を告発。「保護基準は最低賃金水準と連動する。被災地での生活再建も生活保護の積極活用が必要だ。老齢加算復活は受給者だけの問題ではなく、人間らしく生活したいという全ての国民にかかわる」と語りました。
老齢加算 ７０歳以上の生活保護受給者に対して、加齢に伴う費用の増加があるとして月約１万８千円支給されていました。保護基準額の本体は一定年齢を超えると減り続けます。加算があることで憲法２５条が保障する最低生活を維持していました。2004年度から減額、０６年度に廃止。受給者の生活扶助費が２割も減りました。
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