2011年9月27日(火)「しんぶん赤旗」
小沢氏ら証人喚問を
陸山会事件判決 市田書記局長が会見
|
日本共産党の市田忠義書記局長は26日、国会内で記者会見し、石川知裕衆院議員ら小沢一郎民主党元代表の元秘書らに対し政治資金規正法違反で有罪判決が出されたことについて、「小沢氏に対する疑惑がますます深まった。石川氏らを含めて国会の場で証人喚問を行い、真相究明と、政治的・道義的責任を明らかにすることが必要だ」と述べました。
市田氏は、東京地裁の判決が、胆沢(いさわ)ダム工事受注をめぐり、元公設秘書の大久保隆規被告や石川被告に合計1億円を手渡したといわれる水谷建設社長(当時)の証言について「信用できる」と断定し、水谷建設からの裏献金を隠蔽(いんぺい)することが政治資金収支報告書の虚偽記載事件の動機だったと認定したことなどに言及。「公共事業をめぐる税金の還流疑惑がますます深まった。国会で証人喚問を行い、事実を明らかにすべきだ」と強調しました。
その上で市田氏は、「小沢氏は政権党の元代表だ。野田佳彦代表をはじめとする執行部が、党として自浄作用を発揮し、国民の前に全ぼうを明らかにすることを強く求めたい」と述べました。
石川氏に対する議員辞職勧告決議に関する対応について問われ、市田氏は「石川氏が有罪判決を受けたことは重大であり、まず何よりも国会の場できちんと事実関係と政治的・道義的責任をただすべきだ。議員辞職したらそれで終わりということではない」と指摘しました。