2011年10月3日(月)「しんぶん赤旗」
東電 “パー券買った”
購入先・金額 明かさず
東京電力は2日の記者会見で、自民党を中心とした国会議員のパーティー券などを年間5000万円以上購入していたとの報道について、「社会通念上の付き合いで実施させていただいている」とのべ、パーティー券購入の事実を認めました。
東電はじめ各電力会社は、1974年に、電力料金値上げへの国民の強い批判の高まりのなかで、企業としての献金を中止しました。一方で、役員の職位に応じて金額をランク付けした個人献金を自民党側に続けています。
政治家が資金集めのために開催するパーティーは、購入金額が20万円超の場合、政治資金収支報告書への記載義務があります。東京電力は、社名が収支報告書に記載されないよう20万円以下に抑えていたとみられます。
この日、東電は、「パーティー券は、飲食の対価としての支払い」として、「政治献金とか寄付という性質のものとは異なる」とのべましたが、事実上の企業献金であることは明白です。
会見で、購入先や金額については、「相手さまのあることなので、回答を控えたい。国会議員のパーティー券だけを集計していないので、回答できる数字を持ち合わせていない」とのべました。