2011年10月15日(土)「しんぶん赤旗」
ゼロがいい 核・原発に消費税
全国で年金者一揆
支給先延ばし反対
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高齢者の怒りと要求を訴える「年金者一揆2011」が14日、全日本年金者組合の主催で、全国各地でおこなわれました。東京・明治公園の中央集会には被災3県と関東地域から約3100人が参加。消費税増税や年金支給の先延ばし、原発再稼働などの悪政に抗議の声を上げました。
「ゼロがいい 核・原発に 消費税」。会場には事前に組合員から募集した川柳を記した数十本のムシロ旗が林立しました。民主党政権が「社会保障と税の一体改革」で年金支給開始年齢を先延ばしする動きを本格化させているなかで、これを阻止する決意がみなぎる集会となりました。
毎年おこなわれている「年金者一揆」は、6回目の今年、初めて3000人を超えました。
篠塚多助委員長はあいさつで、年金の切り下げや増税に加えて狙われる年金支給の先延ばしについて、「耐え難い犠牲を迫ろうとしている」と批判。政権が財界や米軍を優遇し、原発にすがりついていると指摘し、「こんな不公平な政治は容認できない」と訴えました。
原宿をパレードした横浜市の女性(71)は、年金支給の先延ばし案について、「若い人が年金への信頼をなくしてしまう。とんでもない」と話しました。
「原発コリゴリ」と大書した肥料袋をかぶった山梨県甲州市の桃農家の女性(66)は、「原発被害が復興のじゃまになっている」。組合員の1割近くが避難している福島県いわき支部長の松崎忠さん(83)は、「何としても日本から原発をなくしたい」と力を込めました。
来賓として日本共産党の塩川鉄也衆院議員らがあいさつしました。