2011年10月16日(日)「しんぶん赤旗」
海で働くのが本望
市田書記局長 福島・いわき市漁協と懇談
原発事故収束 海中がれき撤去を
日本共産党の市田忠義書記局長は15日、遊説先の福島県いわき市内で、いわき市漁協(矢吹正一代表理事組合長)と漁業の復興策をめぐり懇談しました。矢吹組合長はじめ漁協の役員は、口々に要望を伝えました。
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矢吹組合長は、「われわれは、海で働くのが本望。補償金で生活するのは漁業者ではない。一日も早く原発事故を収束させるのが願いです」と訴えました。
その上で、国による海中のがれき撤去事業について「がれき撤去の予算は今月半ばでなくなる。海中にはまだがれきがいっぱいあり、国の3次補正予算案に組み込んでほしい」と強調し、事業の継続を求めました。
市田氏は、「仕事がある以上は事業を延長すべきだ。3次補正は待っていられないので政府にしっかり対応するよう働きかけたい」と応えました。
この時期は本来、ヒラメ、カレイ、メヒカリなどが市場に並び活気づく季節。福島県の沿岸漁業は原発事故後、魚介類の放射線量測定で暫定規制値を超えているため、操業を自粛しています。漁師らは、事故が収束していないため、いつ船を出し漁が再開できるのか見通しが立たないと訴えました。
市田氏は、「皆さんの要望、意見をしっかり受け止め、国会の委員会や省庁にぶつけたい。要求が実るよう頑張りたい」と述べました。
懇談には、宮川えみ子、はせべあつし両県議予定候補らが同席しました。