2011年10月19日(水)「しんぶん赤旗」

被爆者運動の継承誓う

被団協が結成55周年祝賀会

市田氏あいさつ


 ことし結成55周年を迎える日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)は18日、記念の祝賀会を東京都内で開きました。各県の被爆者や平和・民主団体から140人が出席。「すみやかな核兵器の廃絶と原爆被害への国家補償」を実現するため、内外で被爆の実相を語り続けてきた被爆者運動の意義とその継承を誓いあいました。


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(写真)日本被団協結成55周年記念祝賀会で祝辞を述べる市田忠義書記局長=18日、東京都港区

 坪井直代表委員が主催者を代表してあいさつし「被爆66年、原爆によってなくなった被爆者は、その人生や人間の尊厳を失ったのであり、国が死者にたいし補償してこそ安らかに眠れると私は思う」と改めて国家補償を求めました。

 また、「被団協の結成から60年、70年になろうと心配していない。わが道の後をつづく者を信じて歩み続けたい」とのべると、大きな拍手に包まれました。

 来賓として各党代表が登壇。日本共産党から笠井亮衆院議員や浦田宣昭国民運動委員会責任者らとともに参加した市田忠義書記局長が、代表してあいさつしました。

 市田氏は、自身の政治家の原点にふれながら、「被団協結成に込められたみなさんの決意と運動は、日本と世界の反核運動を励ますと同時に、国際政治を動かす大きな流れになっている」と強調しました。政府が放射能被害を含む被爆の実相について過小評価してきたと批判。国家補償は不可欠で、核兵器のない世界、原発のない日本をめざしていっしょに全力をつくす、と表明しました。





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