2011年10月19日(水)「しんぶん赤旗」
TPP参加反対 千葉県議会可決
千葉県議会は18日の9月定例会最終日の本会議で、日本共産党が提案し、自民党、公明党が共同提出者となった「環太平洋連携協定(TPP)交渉への参加に反対する意見書」を賛成多数で可決しました。提出者3党などが賛成し、民主党とみんなの党が反対しました。
意見書はTPP参加について「全国の農林水産業に壊滅的な打撃を与えるのみならず、医療・公共事業、労働など国民のあらゆる分野に甚大な被害をもたらす」と批判。「震災からの復旧・復興に国の総力が求められているときに、被災地の復旧・復興の妨げとなり、被災者にさらなる苦しみを強いる」と指摘しています。
TPPについての意見書の可決は、今年2月議会に続くもの。野田佳彦首相が交渉参加への動きを急加速させるなか、あらためて県議会として参加反対を表明しました。
また同県議会は同日、「子ども・子育て新システム」撤回を求める意見書を賛成多数で可決しました。民主党だけが反対しました。
意見書では、「新システムの導入は保育現場に市場原理が持ち込まれることになり、福祉としての保育制度が維持されない」「保護者の負担増につながる」などと指摘。
「今年度中の法案提出」の撤回や、関係者の意見の十分な尊重などを求めています。