2011年10月20日(木)「しんぶん赤旗」

“辺野古移設は白紙に”

沖縄 外相との懇談で名護市長


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(写真)玄葉外相(右端)と懇談する稲嶺名護市長(左手前)=19日、沖縄県名護市

 玄葉光一郎外相は19日、外相就任後初めて沖縄県名護市を訪れ、稲嶺進市長と懇談しました。

 懇談の冒頭、稲嶺市長は「私は、辺野古の海にも陸にも新しい基地は造らせないという市民との約束を、どんなことがあろうとも最後まで(守る)信念を貫く決意ですのでご承知ください」とあいさつ。「沖縄の現状を自分の目でつぶさに見て、県民の声を聞き、辺野古移設を白紙に戻す日米合意見直しを米国に進言してください」と強調しました。

 玄葉外相は「日米合意を進展していくのが私たちの基本的考え方。今日をスタートにいろいろ話し合っていきたい」と語りました。

 懇談を終えて稲嶺市長は「政府と交渉の余地はまったくありません。辺野古の海にも陸にも造らせないといってきたので、造るための方策・手だてに乗るわけにはいきません。それ以上、話が前に進みようがありません」と語りました。


玄葉外相が知事と懇談

 玄葉外相は19日夕、県庁で仲井真弘多知事と懇談しました。知事は日米安保賛成の立場を強調しながら、普天間基地の県外移設を求めました。

 しかし、嘉手納基地以南の施設返還を推進するためにも普天間問題を進展させたいとする外相に、知事は「パッケージ論は理解できない」と反発。辺野古への新基地建設の理由に“安全保障環境の厳しさ”を繰り返したことには懇談後、不快感を示しました。





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