2011年10月21日(金)「しんぶん赤旗」
TPP参加反対 福島県議会決議
福島県議会最終日の20日、本会議で環太平洋連携協定(TPP)交渉参加に反対する決議が、日本共産党を含む全会一致で採択されました。民主党と社民党、改進の会などは退席しました。
決議では、TPPが原則、例外品目を認めない完全な関税撤廃をめざしており、国内の1次産業が壊滅的な打撃を受け、食料自給率の更なる低下や国土の荒廃を招くことは明らかだと強調。
とくに福島県は大震災・原発事故により農林水産業が大打撃を受け、今後の再生産に向け生産者・団体・行政が一体となって取り組んでいる最中、TPP参加によって農林水産業はもとより、地方そのものが崩壊するものと懸念されるとのべています。
また多くの産業が危機にさらされ、日本人の雇用も不安定になる危険性をはらんでいると指摘。拙速な参加は「福島県の復興の足かせになるものであり、TPP交渉参加に反対」と訴えています。
自民党県議が提案理由を説明し、日本共産党の神山えつこ県議が賛成討論しました。
佐藤雄平知事は今議会、TPP参加反対を明確にするよう迫る神山県議に「慎重に対応するよう要請する」と答弁していました。